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肺に食べ物や唾液、痰、鼻水を入れなければ誤嚥性肺炎は起こらない




6割の特別養護老人ホームが赤字

2022年、6割の特別養護老人ホームが赤字になったとニュースがありました。

物価高やコロナ禍での対応等があり補助金をあてがっても5割の特養が赤字になった。

この事実を知らずに

9月に東京ビッグサイトで行われた国際福祉機器展に出展し、ブースに来てくださった多くの施設の方と「誤嚥性肺炎をZeroに 人生最後まで食べ続ける」完全側臥位法について話をしました。



入所者の高齢化と重度化

ある施設長がおっしゃったのは、入所者の高齢化と重度化のためどう対応したらいいのか不安であると。

データから言うと黒字と赤字の境界線は施設利用率が92.4%となった。

施設利用率が低くなるのは、利用者が入院すると退院した時に戻るために、部屋を最大3ヶ月空けておかないといけないルールがあるからだ。入院中の居住費(家賃)収入はあるが、サービスが提供できないために約14,000円/日の収入減医なると言われている。入院が多ければ多いほど、収益は悪化する。

つまり入院を減らせば、施設利用率は改善し赤字は解消される。

入院の原因はたくさんあるが、その中でも誤嚥性肺炎による入院がどの施設でも3割から5割を占めている。

この誤嚥性肺炎での入院を減らすことができれば、施設入所率は改善し赤字も黒字に転換する事は明らかです。そこで口腔ケアをする動きが広まっています。口の中をきれいにし常在菌の量を減らし、唾液と一緒に誤嚥しても肺炎が起こりにくくするというのが口腔ケアの考え方です。しかし100%ではないのも事実です。


もう一つの施設長の不安は、口から栄養が取れないことです。これは高齢化と重度化によって嚥下障害が出てくるからです。

嚥下障害に対しての対応は、医療従事者が少ない特別養護老人ホーム等では限界があります。誤嚥性肺炎予防と口から栄養を取る。この2つを両立できる唯一の方法が、今注目されている完全側臥位法です。


完全側臥位法

完全側臥位法とは、 福村直毅医師が2007年に鶴岡協立リハビリテーション病院在職中に発見し、治療に導入し鶴岡市では肺炎死亡率が低下した。2015年に健和会病院に移り、長野県飯田地区を中心に最新の嚥下治療が全国に広がっています。


しかし、従来の考え方に横になって食べる嚥下治療はないこと。横になると誤嚥するという根拠のない考え、行儀が悪いという習慣などから完全側臥位法の導入に抵抗感を示す医療従事者が多くいるのも事実です。


嚥下障害治療として、完全側臥位法は医療分野で広まりつつありますが、介護分野ではほとんど利用されていないのが現状です。

入所者が高齢化と重度化により入院し、嚥下障害治療が必要となる前に完全側臥位法を用いると誤嚥性肺炎予防と口から食べ続ける方が多くおられます。

これを簡単に言うと

① 肺に食べ物や唾液・痰・鼻水を入れなければ、誤嚥性肺炎は起こらない。

② 肺に食べ物や唾液を入れなければ、むせずに食べられる。 

この2つができるのが完全側臥位法です。

原理は中学生でもわかるシンプルなものです。ただ医療従事者も喉の事実の構造を知らないために広まっていません。






生まれながらにして持っている普遍的な喉の構造と普遍的な重力を使うことで食べ物・唾液・痰・鼻水を肺に入れない。

  • ゴックンと飲み込むまで、誤嚥せずに栄養を摂り、

  • 唾液や痰を肺から遠ざけ、口から出すことによってご誤嚥性肺炎を防ぐ


原理は、写真のように完全側臥位になると口と肺の入り口よりも下側に溜まるスペースができ、重力によって肺に入ることができない。誰が見てもわかるこの自然現象を利用することで、誤嚥性肺炎予防と口から食べ続けることが可能となります。介護分野、特に特別養護老人ホームでは医療資源が少なく、空床を確保しないといけない制度上の縛りでは、完全側臥位法を理解し実施することが高齢化と重度化の悩みを解消する1つの方法になります。


【目からうろこの自然現象】


自己紹介

株式会社甲南医療器研究所 代表取締役 前田悟

 

私は2015年に福村直毅先生がおられる健和会病院を訪問しました。完全側臥位で診察をし、完全側臥位で食事をしているところを見て衝撃を受けました。まさに目からウロコでした。

これを機に福村先生に教えをこいホームページ(https://www.easyswallow.jp/)を作成し普及してきました。



 

誤嚥性肺炎Zero研修

2023年9月に東京ビッグサイトで開催された国際福祉機器展に出展し3日間で多くの施設様とお話しさせていただきました。

施設研修で必要なこと、どうしたら職員全員が参加できるか皆様と真剣に話をさせていただき大体の方法はまとまりました。


〇施設長の要望は、

・職員が理解できるように動画や写真を多くしてほしい。

・高齢化、重度化のため予備軍が多くいるので対応したい。

・横になると安全なのは分かるが、誰でも彼でも横になればいいとは違うと思う。側臥位の良さを教えてほしい。

〇実施方法

・職員全員が研修を受ける。

・30分までの動画を作成し、事前に学習しておく。

・施設研修当日は、参加できる時間を設定し約1時間の研修を3~5回にわけて行なう。

となりました。


介護職員が理解し、動いてくれないと

【誤嚥性肺炎をZeroに、人生最後まで口から食べ続けられる施設】にはならない。


  • 難しい医療用語を使わない

  • 見て分かるイラストを入れる

  • 見て理解できる写真を使う

  • 唾液でおぼれる、唾液誤嚥の様子が変わる喉の中の動画を見て理解する

  • 食事以外の誤嚥リスクを知る

  • 実技で完全側臥位をマスターする

  • 唾液誤嚥予防姿勢をその日から、使い利用者様の苦しみを取り除く

  • 吸引を減らす方法を理解し、夜間でもいつでも、誰でもできるようにする

  • バランスボールを使って、拘縮を改善する


 

施設研修内容


研修1週間前~

  • 職員全員に30分の動画学習とチェックシート提出

研修当日  60分の講義と実習

  • 20分の講義

  • 実技 3人一組で完全側臥位実習

  • 最大6グループでバランスボール実習

準備していただくもの

・1人あたり コップ5口分の水  60ccくらい (飲み込みにくさ体験)

・1人あたりヨーグルト 50〜60gとスプーン(完全側臥位法で食事体験)

・大判バスタオル  クッション 抱き枕

・グループ数のベッド

 (バランスボールは、大6個、小12個用意いたします)


※職員全員が参加できるように、時間調整(午前中、午後数回)してください。



研修後のフォロー

Zoom相談

1か月後、3か月後


専門職(看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、歯科衛生士)社会福祉士対象に完全側臥位法動画学習

過去に行なったZoom セミナー動画を視聴(希望者のみ)

  • 完全側臥位法を院内導入するにはどうする?-入門編-

  • VF・VEがない環境での嚥下障害への対応

  • 完全側臥位法と在宅支援

  • VEを駆使した回復期リハ病棟での実践

 

研修実施までの流れ

・資料ダウンロード

・Zoom説明申込

・会場研修に体験参加(2024年1月28日明石 2024年2月15日江東区)

 



    ↓

・施設研修


高齢化、重度化により、

・誤嚥性肺炎で入院が多い

・むせて食べられない


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1回目:もう口から食べることを諦めますか?~嚥下障害と完全側臥位の可能性~

2回目:なぜ完全側臥位だと食べられるのか?~透明喉モデルで見る嚥下のメカニズム~

3回目:もしかしたら、家族も食べられる?~食事中の症状から見えてくる可能性~

4回目:「うちの家族はもう無理…」そう思わないでください ~病気や障害に関係ない完全側臥位の可能性~

5回目:どこで過ごしているかで変わる?~環境と完全側臥位の可能性~

6回目:諦めないでください!~完全側臥位法にかける私たちの想い~

7回目:もう一人で悩まないでください~Zoomで完全側臥位での食事介助を徹底サポート!~

 

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