家族と介護職ができる吸引では、唾液誤嚥のリスクを取り除くことはできません。
【注意が必要な方】
吸引をしてもすぐにむせたり、のどがゴロゴロ鳴る方は
吸引の効果がなく場合によっては、誤嚥性肺炎を促進しているかもしれません。
ご家族や介護職に、「むせが起こる仕組み」と「唾液でむせが起こる場所と吸引できる場所」とを教えていない医療従事者の責任もあると思います。(説明できない方が多いのも問題です)
【喉がゴロゴロ鳴る原因】
肺の⼊⼝付近に溜まっている唾液などが肺に⼊ろうとしているからです。
むせは、肺の中から空気を勢いよく出し、肺の⼊⼝付近に溜まっている唾液などを吹き⾶ばしています。
肺の⼊⼝に溜まっている唾液を取り除かないと、むせや喉のゴロゴロは治りません。
【むせの起こる場所】
肺の入口付近に3~5㏄溜まる。
口から唾液が流れてきて、溜まる量を超えると肺の入口に向かう。
肺に入れないように防御反応として、むせが起こる。
【吸引は医療行為】
吸引は、医師と看護師しかできない医療行為です。
例外的に、
・家族は看護師に習うとご家族に対して吸引できます。
・介護職は、喀痰吸引等研修を受ければ吸引できます。
しかし、吸引できる範囲は限定的です。
【吸引できる場所】
ご家族や介護職が取れる唾液は、口腔内の唾液です。
どれだけ⼝腔内の唾液をとっても肺の⼊⼝の唾液を取っていません。
次から次から出てくる唾液による誤嚥リスクは解消できません
吸引しても唾液が出る限り、肺の入口に溜まり続けます。
真ん中の黒いところが肺の入口です。白く光っているところが唾液です。
【むせがおさまる】
でも、いつの間にか、むせがおさまるときが来ます。
吸引をしなくてもいいのかなという時期が来ます。
むせが治まるというのは、実はむせない誤嚥の始まりになっているかもしれません。
これは、唾液によって感覚が⿇痺して、むせが起こらなくなっています。
そして唾液誤嚥をしています。
医療分野では「誤嚥性肺炎の⼤半は、夜間のむせない誤嚥(不顕性誤嚥)」と⾔われています。
まさにこの状況を表しています。
唾液誤嚥予防を⽬的に吸引しているのなら、現状のやり⽅は効果がなくむしろ誤嚥性肺炎を促進しているかもしれません。
家族や介護職の吸引では、肺の⼊⼝の唾液などを摂り除くことはできません
この事実を知ってください。
【安⼼してください】
側臥位になれば、肺の⼊⼝に溜まっている唾液を移動させる可能性はあります。
ただし、
・側臥位でもいくつかの誤嚥促進側臥位があります。
・安全な側臥位を保てない
・褥瘡に注意すべきポイント
・いつ側臥位をすればいいのか。
・右下、左下どちらがいいのか。
伝えたいことが沢⼭あります。
誤嚥性肺炎予防と、むせずに口から食べられる食事について、もっと詳しく知りたい方へ
「吸引は誤嚥性肺炎の原因かも…」と心配されているのですね。ご家族の介護、大変お疲れ様です。
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