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これでいいのか吸引頼みの唾液誤嚥予防(誤嚥性肺炎予防)

  • 2024年3月24日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年10月19日

 実は誤嚥性肺炎を促進しているかもしれません


実は誤嚥性肺炎を促進しているかもしれません
実は誤嚥性肺炎を促進しているかもしれません


本当に唾液誤嚥予防なのか

今行われている唾液誤嚥予防の考え方は、

肺の入口付近に溜まった唾液の誤嚥リスクが高まるまで待つ。

そして「のど」がゴロゴロ鳴ったり

呼吸音がゼーゼーしたりすると吸引をする。

これが、唾液誤嚥予防だと考えている。

本当に予防するなら、そもそも唾液誤嚥リスクを回避することではないか。


「のど」の立体構造を知ると肺の入口に唾液が溜まらないようにできる。

この事実を知っていただき、実践することで色々なことが可能になっています。

・唾液が多くて悩んでいる方

・吸引をやりたくない方は、最後まで読んでください。


【よくある唾液誤嚥予防姿勢】

ギャッチ角度10~20度 枕を高くした頚部前屈


看護師になぜこの姿勢が唾液誤嚥予防にいいのか質問したところ

「あごを引くと咽頭と気管に角度が付き誤嚥しにくい。

 食事の時の頚部前屈と同じです。」と説明されました。

全く科学的根拠がないです。



よく考えてください。

のどがゴロゴロしだすと吸引する。

ゴロゴロさせないのが、予防ではないでしょうか。


なぜゴロゴロするのでしょうか?

ゴロゴロする原因がわかれば、ゴロゴロさせない解決策が見つかると思います。


 

〇断面図を使って、喉の中を唾液がどのように動いていくのか説明いたします。


口の中の唾液は、重力によってのどに流れていく


 

唾液は、重力によって肺の入口に流れていく


 

唾液は、肺の入口に溜まり、のどがゴロゴロ鳴ったり、呼吸がぜーぜーすると吸引する


 

【吸引頼みの唾液誤嚥予防】

吸引が間に合わなかったら

・唾液でおぼれる

・唾液誤嚥が生じる

・むせずに誤嚥する

誤嚥性肺炎の大半は、夜間のむせない誤嚥だと言われています。

原因が分かっているのに対策ができていないのが現状です。

だから、「誤嚥性肺炎は繰り返すもの」と言っています。


嚥下内視鏡を使って、肺の入口を見ましょう。


〇中心の黒い三角形が肺の入口です。周りに唾液がなくきれいに見えます。

正常な肺の入口
正常な肺の入口


 

〇肺の入口に唾液が溜まり嚥下反射が起こらず溜まり続けるとどうなるか


吸引が間に合わなかったら

・唾液でおぼれる

・唾液誤嚥が生じる

・むせずに誤嚥する

最悪、誤嚥性肺炎をおこす

肺の入口が唾液で覆われている
肺の入口が唾液で覆われている

 

唾液が肺の入口に溜まったら吸引する。

これは、誤嚥リスクが高まったら吸引することです。

この考え方が、誤嚥性肺炎を作っているのではないか?


もし、吸引が間に合わなかったら

もし、唾液が溜まって危険な時に誰もいなかったら

唾液が多く吸引してもすぐに「のど」がゴロゴロなる

チューブにより粘膜が傷つけられ、嚥下反射が起こりずらくなっていたら

唾液や炎症のため、感覚が麻痺しむせない誤嚥が起こるかもしれない





肺の入り口に唾液をためない方法があります。

あなたは、喉の立体構造を知っていますか!


断面図では、わからない梨状窩

「のど」のどこにどれくらい溜まるのか

唾液がどのように流れていくのか

奥行はどうなっている

食道はどこにあるのか

外から見えない「のど」の中は、 ブラックボックス


今まで

「のど」の中を知らないで、唾液誤嚥予防をしてきた方は、多いのではないでしょうか。


真横(完全側臥位)になると「のど」の側面に15~20㏄溜まるスペースがある。

このスペースは、肺の入り口より、下側にある。

肺の入り口に溜まっていた唾液は、重力によって側面に移動することにより

肺の入り口に溜まらない

呼吸が楽になる

ゴロゴロしなくなる

唾液は、口からよだれとして出す。

これが、唾液誤嚥予防の考え方です。


赤ちゃんから高齢者まで同じ普遍的な「のどの立体構造」です。



この完全側臥位(回復体位)が唾液誤嚥予防姿勢です

手と足を乗せるだけで簡単に回復体位が作れる「回復体位クッション」の

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~誤嚥性肺炎予防~


あなたはどちらの唾液誤嚥予防姿勢を選びますか?


A 唾液を肺の入り口に溜めて、誤嚥リスクが高まると吸引する


B 唾液を肺の入り口から遠ざけて、呼吸がしやすく、誤嚥リスクを軽減して吸引を減らす



 

【完全側臥位法】


この「のど」の立体構造を利用した考えを【完全側臥位法】といい

2007年に福村直毅医師が発見され、嚥下障害治療で効果を上げ多くの重度嚥下障害者が

口から食べられるようなっています。


完全側臥位法の利用場面

  • 誤嚥予防しながら口から食べる

  • 就寝時の唾液誤嚥予防

  • 口腔ケア時の誤嚥予防

  • 胃ろう時の誤嚥予防

  • 経鼻経管栄養時の誤嚥予防


完全側臥位法実施の注意点

完全側臥位(回復体位)で、誤嚥予防するには

・姿勢調整のポイント

・間違いやすいポイント

・いつやるの、24時やるの

・食事するときのポイントなどあります。

ちょっとしたことですが、知らないと上手くいかないことがあり、むせたり、誤嚥してしまうことがあります。

その様なことがないように、

完全側臥位法のセミナーと

医療従事者による講師派遣(Zoom・現地)を行っています。

 

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